秀光人形工房 (ひな人形、五月人形、日本人形)

当工房では、全ての構想をまとめて、使用する素材や部品、形や大きさを決定するプロデューサーを今では主に着付師が行っています。(着付師とは胴体を仕上げる人の事です)お客様のご要望や売り子さん等の意見や流行などを取り入れ、最新の技術と熟練の腕で仕上げていきます。
全体のパーツ総数は約200点以上の部品からなっています。多い物では294点(写真の雛)の小さな部品を組み合わせています。 もちろん、手作業の積み重ねで出来ている人形ですので、うまく出来上がった時のよろこびはひとしおです。 毎年たくさんの試作のおひなさまを作りますが、失敗もあります。ものすごく高価な金襴を裁断する時は、やはりいつもより何回も見直してから取り掛かったり、袖を作る時、右手の袖ばかり作っていたり。まっすぐに縫う事さえ難しい金襴もあります。作っても作っても納期に間に合わず、問屋さんに怒られた時もありました。
でも、作る事は大変だけれど、出来上がった時、お客様に喜んで買って頂いた時は、すごく感動します。ほんとうにうれしいです。毎年作ってきていて、来年はもっと良い人形を作ろうと製作意欲がぐんと湧くのです。

頭を作る「頭師」に髪の毛を結う「結髪師」が、頭部を専門に作ります。
取材: 熊倉人形

胴の芯を作り、着物を製作して振り付ける「着付師」が胴体を作ります。

こまかい作業の手や足を「手足師」が作ります。

扇や笏などの小物類は「小道具師」が作ります。
取材: 山田人形

指物師による黒塗りされたお道具の金蒔絵作業です。
取材: 正和工芸

雪洞(ぼんぼり)とは、ローソクの火が風で消されないように、紙や布で作った火袋を付けた手燭や燭台(昔の照明器具)の事を指します。
取材: ぼんぼり雅

本金盛り上げ蒔絵を得意とする高級屏風や飾り台等の製造所。

工程ごとに専門の職人がおり、それぞれの工房で細かい作業を行います。完全に分業化されており、それぞれで最高の水準の技術を駆使する事が出来ます。